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原爆による被害


B-7 放射線による被害

 原爆の放射線は人体を刺し貫き、そのときいろいろな細胞を破壊する。損傷の程度は被爆した量によって異なるが、爆心地から1キロメートル以内で被爆した人のうち、無傷であっても、その大多数の人が死亡している。放射線の破壊力はそれほど強烈だった。人体におよぼす害は、爆発のときだけでは終わらない。放射線は身体の奥深くを傷つけ、時がたつにつれて様々な症状を呼び起こす。あの夏に始まった放射線障害の苦しみは、いまだに消えることがない。