平和学習に役立つ本のご紹介
夏なつの残像ざんぞう　ナガサキの八はち月がつ九ここの日か
　主人公しゅじんこうは東京とうきょうの高校こうこうに通かよう少女しょうじょ「カナ」。夏休なつやすみに祖母そぼが暮くらしている長崎ながさきを訪たずねる。 おばあちゃんは被爆ひばく者しゃであった。一ひと夏なつを、長崎ながさきそしておばあちゃんと一緒いっしょに出でかけたアメリカ、 帰国きこく途中とちゅうで立たち寄よった韓国かんこくで過すごす中なかで原爆げんばくによる「負まけの遺産いさん」と出逢であう。 原爆げんばく死しした死者ししゃの声こえを聞きき、被爆ひばく者しゃの心こころの奥深おくふかくに潜ひそむ深ふかい傷痕きずあとを知しり、一ひと人りの人間にんげんに成長せいちょうしていくカナの姿すがたが原爆げんばくの「狂気きょうき」とともに描えがかれる。「ラスト・レター」「夏なつの残像ざんぞう」など全ぜん５話わ。 中学生ちゅうがくせい以上いじょうにお薦すすめ。