用語解説

「核兵器のない世界に向けて」
 2007年(平成19年)1月、「核兵器のない世界」と題した文章がウォール・ストリート・ジャーナル紙(アメリカの新聞)に発表されました。
 執筆したのは、1980年代から90年代に、アメリカの大統領のもとで核政策を推進してきた、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官、ジョージ・シュルツ元国務長官、ウィリアム・ペリー元国防長官、サム・ナン元上院軍事委員会委員長の4人です。
 彼らは、「なによりも、核兵器を保有する国々の指導者たちが、核兵器のない世界を創造するという共同の目的に向けて、集中的に取り組む必要がある」として、アメリカをはじめとする核兵器の削減を強く呼びかけました。
 アピールへの反響は大きく、ゴルバチョフ元ソ連大統領やベケット前イギリス外相など、世界各国の元高官に賛同が広がりました。
 2008年(平成20年)1月には、同じ4人の共同執筆で「核のない世界に向けて」と題された文章が再び同紙に発表され、賛同はさらに広がってきています。